長嶋さん病状報道ってどうよ

 長嶋監督 立ち上がった
 1日2度のリハビリ開始 長嶋氏、初めてシャワーも


 自分で取り上げるのも嫌なんだけど、言いたいこと言うには取り上げるジレンマ。

 病状はリンク先見てもらうとして、マスコミ各紙の言う“驚異的回復”はあながち間違ってないとは思う。僕の拙い経験からも、回復速度&病状の軽度は言えると思う。

 ただ上記リンク先の現状詳細見るに、介護保険とかで言うところの『要介護認定レベル』であるのは違いない。そして記憶障害が無いかどうか、四肢の麻痺が残るかどうか、日常判断レベルは、そして本人や家族の受容度etc…。これからやることは山ほどあります。

 新聞各紙は直接的には書いてないけど、『長嶋は何時“元に”戻る』というように見えて仕方ない。高齢者の脳梗塞等のリハビリは、『元に戻すという観点よりも、(病気の)現状を受け入れ、日常生活レベルを一段づつリハビリ等で“向上”していくのが大事。』と聞いたことあります。『元に戻る』というのに越したことはないですが、それは本人や家族にとって『小学生に、絶対に、野球選手に成れ』と言ってるに等しい。ゼロではないし、その可能性は一般人より高いでしょうが、(理想として本人が持つのはOKですが)現在は高すぎる目標で現実的ではないです。今の報道は選手の骨折やリハビリ、『自分の裁量で仕事量決めれる人』と同じような扱いで違和感覚えます。社会面や地方版の記者が書いたら少しは違うのかもしれませんが…。

 とにかく介護やリハビリ現場見たことある人間としては、逐一監視されてるような現状は家族の心理負担が大きいし(介護・リハビリには家族のケアも含まれるんですよ:厚労省)、元に戻ると思ってる馬鹿は居ないと思うけど、居そうなので書かずにはおれないのと、病人を利用しよう(人によって思惑は違うが)というその根性が気にいらないし、毎日毎日取材に行くヤツの神経(おそらく病院側に『何で病状知らせないんだ! 国民的関心事だぞ!』と糞記者は詰め寄って毎日の病状報告を取ってると僕は思う)を引っこ抜いてやりたい。