大事にしよう

 クイズ!紳助くん という(おそらく)関西ローカルの番組で、近鉄バファローズの打撃投手、水谷宏さんに入門、みたいな企画をやっていた。この番組は各職業の専門家・達人のところに、『なにわ突撃隊』と称する芸人さんが行き、その達人のお手伝い・修行・イベント参加して、その仕事の大変さをレポート、ところどころで思い出したようにクイズを出し、紳助特有のトークで混ぜっ返すという、現在、日テレで紳助がやっている“行列のできる法律相談所”や“まさかのミステリー”の雛型(というより紳助スタイルの原点)の番組である。

 で、紳助の説明はどうでもよかったりする(笑)。今日の達人の水谷さん。50代中盤の年齢なのに、近鉄の打撃投手。プロ選手の打撃練習用ピッチャーで大抵引退したプロ選手がやるのだが、練習用といってもそこはプロの世界。ヒョロヒョロの球では練習にはならない。勿論水谷さんは“現役の”打撃投手である。素晴らしい。そして、水谷さんに感謝の意をこめ、監督やコーチなどが守備に付き、打者は特別ゲストの福本(世界の盗塁王)。そこで水谷さんが『本番さながらの演出』で投げるというプレゼントタイム。水谷さん男泣き。そこは素直に感動。

 なんだけど。
 プロ野球界での“お金・ブランド”で勝てないわけですよ、近鉄は。しわい球団というのは解説の金村もさんざん方々で言ってますし、今年は球団命名権騒動もありましたし、ローズは巨人行ってしまうし、中村紀は最初本人のわがままだけかと思ったが、どうも近鉄も『どうせ売るなら』的感じだし。

 無い袖は振れない、も重々理解した上でなんですが、上記の水谷さんのような形のアピールも含め、(金銭ともかく)残った人を大事にしていく球団、なイメージで行く方がいいように思いますね。金で勝負出来ないなら違う道もあるんではないかなあと。広島とかは育成型ですよね。練習し過ぎで怪我人多いですが(汗)。