スポーツは好きですか?

 古館、報道ステーションにて。途中から見たのでアレだが。サッカー代表チームのことを、大変そうですな的視点(モルジブ言ってたので、韓国も含めた“代表チーム”のことと思う)で、そんなに周囲がプレッシャー掛けてやるのもなあ的発言あり〜ので。オマケに言うのが、『真剣勝負の間に親善試合入れることで、テレ朝のキャッチコピーも「たまには負けてもいい戦いが時々はある」ってなるでしょう。』。ちょっとフザケ過ぎか。いや、空気読めてない方が正しいかも。

 古館。この人は以前何かのドキュメンタリー番組で、『アナウンサーという職業に残された仕事はスポーツ実況かもしれない。』と言っていたように記憶している(違ってたら申し訳ない)。アイドルがバラエティの司会を行い、現場リポートは記者出身者、ニュース原稿でさえ元タレントの経歴者や現役タレントが読むケースもある時代。ご自身の“故郷”がプロレス実況ということと、その番組はF1実況についてのインタビューだった側面もありで…当時は感心したような。うなづける部分は多くあった。古館の実況はうるさいが、情報量では取材の丁寧さや引き出しの多さから、古いラジオアナウンサーを自己流でアレンジした現代系と僕は解釈していた。今でもその主旨には賛同している。“アナウンサーの生き残る道はスポーツ実況”。近年技術レベルが懸念されるスポーツ実況だけに。

 でも報道ステーションでの「多事争論きどり」のアレ見てると、近年の疑念が確定であった。確かにこの人はスポーツ自体は良く見ているかもしれないが、古館の愛してるのはスポーツではなく、『実況』なんだなあと。実況という仕事に愛着を持つのはいいのだが、その手段であるはずの、『実況』そのものにウエイトが重くなってしまったのだろうな。多分、今何かのスポーツ実況やってもそこそこの仕事すると思う。でもそこにある“空気感染する熱病”みたいなモノ、は伝わらない気がする。世に溢れる素人アナと違って、伝えられる技術あるだけに勿体無い気がする。