アテネ五輪 日テレ さんま

 日テレの五輪番組。初見。結構面白い。さんま=ミーハー、でも五輪向きなのだろう。いい効果。

 柔道:野村とさんまの『爆笑対談』。優勝、しかも三連覇なのに一面が谷だったことをチクリ。やっぱり野村は面白い。解説の楢崎教子が素晴らしい。スタジオトークなのに的確なコメント。さんまが、『全部いわれちゃったよ。』節炸裂する、というのは、それだけ存在感があるということだろう。



 しかし、さんまが金メダル触っても不快感が無いのはなんでだろうか? 今回、野村とのトーク内で触っていた。トークの持って行き方だろうか。野村が無造作に股間に金メダル置いているのを『そんな扱いして』と指摘して、さりげなく金メダルを受け取る。『金メダルはどうしてんの。かざってるの?』とかトークも膨らむ方向だし。勿論、野村のキャラクターもあるけど(笑)。

 野村キャラ差し引いた時と仮定して、さんま師匠はどうするだろ。希望的推測だが、勝手には触らんと思うけど。そこにはたとえミーハーであってもさんまにはトップ選手に対する尊敬があるだろう。そして選手側にもさんまに対する“憧れ”があるだろうしで、自らメダルやユニ・グッズなどを差し出す(どうぞ、見てください系で)のではないだろうか。つまり選手とインタビュアーのバランスが取れている。

 だからスポーツ番組に有名芸能人起用したりする方向は意外と間違ってない。選手側の垣根はそこで緩和されるから(やべっちFCなんかはそうだろうと思ってる)。そこから広げられるかは、その芸能人のフリートーク能力とスタッフの準備だろうしで。


 だからこそ、アナウンサーや記者と呼ばれる人は知名度(というより憧れや選手側からの一方的尊敬)が無い分、知性・知識やインタビュー能力や取材力で勝負しないと駄目なんだろう。取材のスペシャリスト。…なんでだろうね。さんまや他の有名芸能人が選手にタメ口言ったり、過去のデータ勘違いしてても笑って赦されるし、かえってトークも膨らむ。

 おそらく同じ取材であっても、“異種”なんだろう。さんまに限るのかもしれないが、キチンとバラエティとして処理してる。娯楽番組として消化できないのなら、エリを正して選手と向き合ったトークしないといけないんだろうね。真剣勝負になるんだろう。

 
 もって回ったけど結局は、堀尾を代表とするテレビ・雑誌の取材関係者になるわけだ、矛先は(笑)。ちょうど今日やっていた、NHKで『難問解決!ご近所の底力』という番組の司会が堀尾だった。素人イジっての司会進行。この番組自体はあれでOKだろうが、そのノリそのままで『おはよう日本』の五輪特集に出てくるんだなあ、と推測。


 ああ、そうか。だから『上から目線』で、『対象者イジリ』で、『自分のペース・自分達の台本通りに言葉言わそうとする』なんだ。やっと“理解”できた。堀尾自身の問題も大きいが、使ってる方の問題も大きい。NHKの『台本ガチガチバラエティ』に封じておくべき人材だろう。ちょっとスッキリした。