雨の日の野球

 日本シリーズやってますね。今日は関西地方は雨です。関東、その野球をやってる関東は雨降ってるんでしょうか?でも西武ドームだし交通機関が止まるような雨でない限り、野球やりますよね。百数十試合行なうリーグ戦ならともかく、最終決戦である日本シリーズが雨で中止になるのも微妙なもんあるし、試合が行なわれることはなによりです。

 そんなことを考えながら帰宅したのです。

 
 日本には梅雨という季節を表す言葉があり、秋の長雨、五月雨(これは現梅雨を指すのでしょうか。勉強不足)、大型の低気圧を台風と呼称し、夏と言えば積乱雲と夕立が付き物。日本においてドーム球場が技術革新と伴なって増えている現状は、ある意味必然と言えます。

 勿論、天然芝で雰囲気のあるグリーンスタジアム(あえてこの表記で)は、実際に行ってみてその素晴らしさに感動しました。甲子園も見づらいが高校野球の聖地の価値とともに、天然芝の意義はあるでしょう。選手から出てくる言葉をチラホラ見ると、『人工芝だと思い切ったプレー出来ない』、『人工芝だと疲労が溜まりやすい』など、高質の野球を提供する面では天然芝に勝るものは無いでしょう。ただ一面としてあるのは、ドーム球場が増えたことによるカウンターとして天然芝がクローズアップされている部分は考慮しないといけないかと思います。


 他方、観客として実際に球場に足を運ぶ場合、その興行が行なわれるかどうかに不確定要素が多い時、リピート客になるかどうかという分かれ目があると思います。雨が降ろうが槍が降ろうが行くぜ!な人は、問題無いとして(笑)。仕事や学業もあるわけですから、観戦に行く人にとっては、その日は特別な日だと思います。サッカーと比較しても雨に弱い競技ですし、集客人数から見ても広範囲の地域への影響は必至。代替試合は集客や視聴率が期待出来ない日程になることが多いし、観客にとっても『いつだよ、それ。』になるだろうしで、誰も中止は避けたいところでしょう。


 新規参入球団のアピール点で上げられていたのが、『情報技術を利用した顧客マーケティング。』というのがありました。曰く、メジャーでは『プレゼントやダイレクトメール等で個人情報を正規に獲得。それを経営に利用。』とか。そのような動きを新球団に期待したいとか。

 全体の中では一部なことかもしれませんが、『雨で試合が中止になり、“特別な日”が台無しになった人の心理。』とか、『それでも再び、球場に足を運ぼうと思った理由。』とか、『もう二度と行かないと思った理由。』とか、そういうものを浮かび上がらせることが大事なのではないかと思いました。

 
 それら熟慮・検討した結果の選択が、『集客機会やレジャーサービス重視でドーム』でも、『ボールパーク構想で天然芝』でもいいと思います。選ぶわけです。誰もが。

 雨の日は色々考えてしまいます。


 蛇足ですが天然芝オンリーというのは理想論ではありますが、現状と世界の統一組織の無さや日本内部でも統一組織の無いところから、大きな動きになることは無いでしょう。上部組織があれば、『レギュレーション、本大会はこの仕様で。』となれば、そこへ収束していくのは明らかなので。でもそのようなことになればなったで、『本大会は金属バットと人工芝で。』となってしまうかもしれませんけど。