記事の印象

 既知の出来事ですが。先日のカシマスタジアムで、『発炎筒の使用、グランド内への投げ入れ・乱入等違反行為、本田選手の空き缶投げ返し』がありました。違反行為に対する対応について(鹿島公式)


 この出来事自体の是非や推移は置きます。事件そのものより、記事内容に違和感ありました。気になった部分を以下一部引用してあります。


 日刊の記事だと、
 http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-041026-0001.html
 http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-041024-0014.html
 http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-041026-0019.html

試合後、スタジアム内で鹿島署の警官十数人が、飛び降りたサポーター32人を3時間以上かけて事情聴取した。だが、缶を投げ込んだ者は特定できなかった。鹿島は週明けに監視ビデオで事実関係を確認した後、Jリーグに報告する。禁止事項を犯したサポーターは、入場禁止など規則に従って処分される。牛島社長は「投げ込んだ人を徹底して特定する。あってはならないことだと知ってもらう行動を何か考えたい」と話した。人物が特定できるまでは、選手を守るために、サポーター席の近くであいさつさせない意向も示した。本田には、クラブから厳重注意する。

 
 微妙に違う記事でスポナビだと、
 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20041024-00000023-spnavi_ot-spo.html
 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20041026-00000034-kyodo_sp-spo.html

騒動後、茨城県警鹿嶋署員15人が、ピッチに乱入した32人を4時間にわたって事情聴取。鹿島側は聴取結果を確認した上で出入り禁止などの処分を科すことを決めた。また、缶類を投げ込んだ人物を監視カメラで特定し、こちらも処分する
 鹿島・牛島社長は「あってはならないこと。こういうことのないように興行責任者として徹底したい」と話し、当面ピッチサイドでのあいさつ禁止を決めた。


 僕の勝手な印象ですが、日刊の記事だとまるで『ピッチ乱入者は厳重注意だけで解放した』、『追求すべきは最初に缶投げたヤツ』かの印象なんですね。文字数は同じ内容で日刊の方が長いですけど。実際にどちらが正しいのかは判りません。ただ僕の『常識』では、“せっかく確保した乱入者”を、『ご苦労様』と何も無しで帰すとは思えないです。

 比べると日刊の記事は微妙に主体が変えてある。もっと言うならそれにより、『缶を投げた行為』をクローズアップしていると思われる。

 これは何でだろう?と思ったんですね。単なるボケ・ミスという結論だと話が終わってしまうので(笑)、ナナメに見ると、『ピッチ乱入は違反行為ではあるが、競技場というローカルで対応すべき行為。方や“缶投げ”は未遂とはいえ傷害事件。』と日刊の記者の方が解釈したのではないでしょうか。


 日記タイトル通りに“記事の印象”ということで、『違反行為もダメやけど、日刊もダメやん』の結びのつもりで書き始めたんですが、それも勿論あるが事はそう簡単で単純でも無いみたい。自治と当局、コミュニティと世間(やマスコミ)との距離について考えないと難しいことなのかもしれません。