[日記][TV] WWE


 エディ・ゲレロが亡くなった。久しく見ていなかったのだが、見てみた。ちょこちょこは見てたんだけど、最初から最後まで見るのは久しぶり。



 一時期の混乱を抜け出し、RAWとスマックダウンの二番組とも、見られる編成ではあったと思う。



 僕がハマッて見ていた頃は、ミック・フォーリーコミッショナー?な職、ストーン・コールドがゲスト的扱い、ロックが全盛といったあたり。その前後も視聴はしていたが、この時期が一番面白かったと今でも思っている。


 理由探し。簡単に言ってしまうと、『プロレス技術の高い人が脇役に徹してしたから』だろう。レスリング技術の巧妙な人があえてヤラレ役、話術や段取りのうまい人が悪役であった。通常の社会とは異なる構造なのだが、これが徹底していた。

 見た目がだけのいい人、技術が不足してる人でも、これらプロレス技術の高い人との対戦だと光輝くわけで。その脇役達のヤラレっぷりは芸術の域であった。毎週の放送で、『ほぉ〜、そうくるか。』と感心しきりだった。

 レフリーなども『おそろしく自然に』レスラー同士の対軸上に位置し、タックルの流れ弾を喰らって『都合よく失神する』。凄い技術の持ち主ばかりだった。レスラーの皆さんも“持ち芸”があったし(笑)。ダッドリー・ボーイズのテーブルコンボ、エッジ&クリスチャンの椅子バリエーション、ロックの“今日もピープルズ・エルボー見れんかった。”なじらし攻撃、言うにおよばずストーン・コールドのビール…色々あったなあ。




 現在のWWEは拡大路線もあるのだろう。昔よりさらにエンタメ色…違うな…ビジュアル志向が強くなったと思う。何て言ったらいいか。スーパーサイヤ人の安売りって言えばいいかな。それでも、強靭な肉体がブツかり合うのは悪くないし、WWE特有の『アングルてんこ盛り』は変わらないわけなんだけど。

 ただし、拡大路線の影響はやはり残る。『プロレス技術』の巧の技を持った人とシナリオ構成がロウとスマックダウンに分散してしまった為、やや薄味になっている。

 それをどうにか締めているのが、エディ・ゲレロなどの『プロレス技術』の高い人達であると思う。エディは格闘技術とエンタメ能力を兼ね備えた貴重な人材であった。彼の最近の役回りは『嘘つきのダマシ役』で、公式サイトにコレが掲載されるまでネタだと思ってたもの

 WWEファンの人なら、エディが実は生きてて、『ゴメンよ。今回はオイラもワルが過ぎたよ。』って言ってくれ!と思ってるはず。って言うか、ネタであることをコンマ1%ぐらいはまだ信じてるはずで…マジですか。



 今日見た再放送ではエディがフロッグ・スプラッシュを決めていた。自分の中ではクリス・ベノワのダイビング・ヘッドと双璧で、クリスのが剛と魂なら、柔と美を持った技でした。もう見られんのか。